
2025.09.25
賃借駐車場を持っているがゲストハウス建設を勧められた(観光地の近くで「ゲストハウスを建てませんか」と勧められたものの、建築費が4億円。どう整理して判断したかのお話)
ご相談はMさん(60代・男性)。
父から相続した250坪の土地を駐車場にしていました。
周辺は観光名所が多く、ハウスメーカーから「ゲストハウスを建てれば収益が見込める」と提案を受けました。
しかし建築費は約4億円、運営は専門業者に任せられるとはいえ、あまりに金額が大きく判断に迷っていました。
今、困っていること
- 固定資産税は年間120万円、駐車場収入ではほぼ手残りがない。
- 土地は5人の共有名義で、意思決定が難しい。
- 間口5mの不整形地で建築に制約がある。
- ゲストハウス建設を勧められているが、4億円の投資が妥当か分からない。
原因(なぜ判断できない?)
投資額が大きすぎる
建築費4億円に対して、借入や返済の負担を考えると事業リスクが高い。
収益予測が不透明
観光地とはいえ、宿泊需要がどこまで安定するか不明。運営は専門業者が担うとはいえ、稼働率や収支見通しが不透明でした。
共有名義で意思決定が複雑
兄弟を含む5人の共有名義。全員が借入に同意できるか、今後の相続を考えると難易度が高い。
このままだとどうなる?
- 駐車場のままでは収益がほぼ残らず、税負担が重い。
- 高額投資をしても返済リスクを背負いかねない。
- 共有名義のままでは今後の処分・相続も複雑。
方針(整理のポイント)
- ゲストハウス建設は投資額・リスクに見合わないと判断。
- 土地活用は比較検討するが、無理に建築するのではなく売却+資産組み替えを優先。
- 収益性が高く安定した区分マンション購入へ切り替える。
相続実務士からの提案(やる順番)
- 土地活用の比較:ゲストハウス・ガレージハウス・グループホームなど、収支をシミュレーション。
- 土地を売却:共有を解消し現金化。
- 区分マンションに資産組み替え:安定した家賃収入を確保し、借入リスクを避ける。
実際にやったこと(3つ)
- ① ゲストハウス建築は見送る
- ② 駐車場を売却して兄弟で按分
- ③ 区分マンションを購入し賃貸収入へ転換
お願いする専門家(だれが何をする?)
- 相続実務士:活用プラン比較/リスク整理/資産組み替えの全体設計
- 宅地建物取引士:土地売却仲介/区分マンション購入支援
- 一級建築士:建築プランの検証(採算性の判断材料)
- 司法書士:売却・購入時の登記
- 税理士:収支予測の確認、税負担の試算
まとめ
- 「観光地だから建てれば儲かる」とは限らない。収支シミュレーションが必須。
- 高額投資は避け、売却+資産組み替えでリスクを抑えつつ収益を安定化。
- 共有名義の解消と相続対策を同時に進められた。




